日本人と中国人

思い込みがないか,自分の文化を疑ったことはありますか?

わたしの夫は中国人

わたしの夫は中国人である。

 

結婚して15年(2000年時点)。わたしの出身国である日本に住んでいる。出会った頃彼は、留学生として、ある大学院に通っていた。わたしは、大学生だった。彼は、日本語ぺらぺらで、ちょっと話すだけでは、日本人と全く変わらないほど完璧なものであった。出会った瞬間「あっ気が合うな。」と感じた。そして、なんと、たった3ヶ月で、ゴールインしてしまったのである。いや、これはゴールではなくスタートである。結婚生活のスタートであり、未知の国、中国を知る旅のスタートだった。

 

 その頃わたしはアメリカに憧れていた。しかし中国にはほとんど興味がなかった。今でこそ本屋に行けば中国関係の本がどっさりおいてあり、TVでもよくドキュメントや特集が組まれている。でも15年前はほとんどなかったと思う。
 それで、その頃多くの日本人が思っていたことをわたしも思っていた。
「中国はアジアの中のお隣の国。箸と漢字の国。遣唐使のころからのお付き合いだし、同じ顔をしているし・・・・とても似ている国だ。」


しかし、それは、と――――――――んでもない勘違いである。

夫と暮らし始めて、日本人と中国人は、全然、まったく、思った以上に「ち・が・う」ということを発見してしまったのだ!始めは違うことだらけで、本当にビックリの連続だった。正直言って、ショックであった。だって、とにかく違いすぎる。でもそれが、段々面白くなってくる。そして今度は、もう中国大好き!すきすき!になってしまったのだ。


例えば結婚したとき、彼は大学院をあっさりと止めて、さっさと就職を決めてしまった。もちろん、結婚するには、必要な事ではあったが、その決断、実行の早さには目を見張るものがあった。確かにこれは普通の日本人にはできないことだったと思う。まず、「違うなー」と思わされた一面である。まだ、何も分っていないわたしは「ステキだなー。」と思ったものである。後になって今度は会社をさっさと辞めてくれた。決断の早さも困ることがある。


だから、まず、「日本と中国は違う」というところから出発しよう。考えてみれば当たり前のことだ。でもお互いどこがどう違うのか分っていない。違いが理解できると良さも見えてくるというものだ。


 今、日中間には、教科書問題とか、犯罪の問題など、どちらかと言うと中国のマイナスのほうばかりが、メディアに載せられている。もったいないなーと思う。

中国の本当のよさを知らずに人生を過ごすなんて、クリープを入れないコーヒーのようだから・・・

 

ちょっと古いかな?(古すぎ!)